井上裕之さんの著書、「自分で奇跡を起こす方法~読むだけで人生が変わる真実の物語」を読んだ。
結末はあえて書きませんが、本書は交通事故で最愛の妻を失うかもしれない状況に直面したときに、著者がどのように行動し、その過程から何を学びつかんだのかを記したものです。
読み終えて私が感じたのは、「交通事故にあい、何かを失った」という事実を変えることはできなくても、それに対しどう受け止め、その後どのような生き方をするかを選ぶ権利は自分自身にあるということ。
そして、選ぶ権利をつかむためには、日々学ぶことを通して自分を磨き、成長し続けなければならないということでした。
最愛の人が「よくて植物人間」と宣告された時、私たちはどうするのでしょうか。
運命をうらみますか?
犠牲者となることを選びますか?
それとも、必ず意識が戻ると信じて、そのときに自分が支えとなれるよう、準備を続けるでしょうか?
著者が選んだのは3番目でした。
著者の方法が再現性のあるものなのかどうかは私には分かりません。
しかし、「意識は必ず戻る」と信じ、それを前提に行動し続けた結果、何かが起きたのは事実であり、著者の行動がなければそれは起きなかったのも事実だと思います。
自分の身に、もしくは誰かの身に何かが起きたとき、起こった現実は変えられなくても、その先にあるどの未来をつかむのかはあくまで自分が選択できるのです。
しかし、それは選択できるだけの「モノ」を持ち合わせている人にのみ、与えられる権利でもあります。
日々学び、成長し続ける人だけが生き方の選択権をつかみ取れるのです。
「障害のおかげで、自分は○○を学んだ」という話はよく聞きますが、それは「○○を学ぶ」ことを選択したからこそ学べたのです。
犠牲者になることを選ぶことも出来ます。
何かを学ぶことを選ぶことも出来ます。
直ると信じて、そのためにひたすら準備することを選ぶことも出来ます。
でも、実際に選択できるか、行動できるかは自分次第です。
是非読んでみてください。
お勧めです。
自分で奇跡を起こす方法~読むだけで人生が変わる真実の物語 | |
井上 裕之
フォレスト出版 2008-09-19 おすすめ平均 |