石田淳さんの著書、「超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法」を読んだ。
整理術の本ですが、本書の特徴は
●成果に直結する整理術
●行動分析学に基づいた、「いつ・誰が・どこで」やっても同様の結果が得られる、再現性のある方法
であることです。
「自分マネジメント整理術」のポイントは
●対象を必要なものと不必要なものに分解し、不必要なものは捨て、必要なものに資源を集中する
ことにあります。
この必要な要素のことを「ピンポイント行動」と呼ぶのですが、これこそがまさに成果に直結する行動(モノ)にあたります。
しかし、多くの人がこの「ピンポイント行動」がどれなのかを見極めることができず、それが原因で整理法がわかっていても実際には整理が出来ずに終わるのです。
であるならば、
●「ピンポイント行動」を見極める仕組み・ルール
を作ってしまえばいいのです。
次に多くの人が躓くのは、ピンポイント行動がわかったが、それを継続することが出来ないという「習慣化」の問題です。
その原因は、「結果がすぐにあらわれない」というところにあります。
人間は結果がすぐにあらわれるものは続けることができるのですが、そうでないものは続けることが出来ないそうです。
例えば、英語を毎日勉強すれば着実に英語力はアップすると頭では分かっていても、一日やったくらいでは目に見えた成果はわかりにくいため、成果が実感できず、続けられなくなってしまうのです。
であるならば、
●ピンポイント行動を言語化・数値化・ビジュアル化
●ピンポイント行動を計測
●継続のためのプログラム作成(ごほうび等)
をしてしまえばいいのです。
ピンポイント行動を計測可能な状態にし、毎日計測することで評価できるようにし、自分が続けやすい環境を創ってしまうのです。
まとめると、「自分マネジメント整理術」は
1.「ピンポイント行動」を見極める
2.「ピンポイント行動」を明文化する
3.「ピンポイント行動」を計測する
4.「ピンポイント行動」を継続するためのプログラムを作る
の4つの要素から成り立っているのです。
本書では「自分マネジメント整理術」を
●仕事
●環境
●頭の中
●自己実現
に分けてそれぞれ解説しています。
興味のある方は是非読んで確認してみてください。
特に「ピンポイント行動の見極め」の部分は重要だと思います。
以前私は、何度か「よし資格を取るぞ!」とそのときはやる気でいっぱいになりながら勉強を始めたものの、結局は続かずにすぐに断念してばかりいました。
時間的な余裕のある学生ですので、「時間がない」はいいわけにはなりません。
要するに勉強する仕組みがなかったのです。
勉強法を工夫した最近では苦もなく習慣化できるようになったのですが、自分の仕組みを見直してみると驚くほど本書の手法と合致していました。
例えば最近受けたTOEICの場合はまずは目標を900点に定めた上で、
1.900点取るために必要な勉強は何かを見極める(ピンポイント行動の見極め)
2.毎日やるべき分量を決める(ピンポイント行動の明文化)
3.エクセルに試験日までの勉強スケジュールを書き込み、毎日こなせたかどうかチェック(ピンポイント行動を計測)
4.こなせたらセルにチェックを入れ、達成感を味わう(継続するためのプログラム作成)
ということを3ヶ月間休まず続けることが出来ました。
行動分析学と言うとなんだかすごそうな響きですが、実は意外と出来ていることかもしれませんね。
意志の力や根性ではなく、ピンポイント行動を見極める判断力と、ピンポイント行動を継続する仕組み化で勝負だと思いました。
以下、私用メモ
●仕事の出来る人を観察して、何がピンポイント行動なのかを見極める
●ピンポイント行動を増やした結果が成果に現れるかどうかをすぐにチェックする
●時間割を作って自分をマネジメント
超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法 | |
石田 淳
インデックス・コミュニケーションズ 2008-08-25 おすすめ平均 |
2 Comments
石田淳の会社で働いています佐藤と申します。
「超!自分マネジメント整理術」をお読みいただきありがとうございます。
ブログでご紹介もしてくださり、感謝いたします。
実際に実践して習慣化されていたのはすばらしいですね。
多くの方に本書を読んで、参考にしてしていただけるといいなと思います。
ブログでご紹介してくださったことを石田にも伝えておきます。
ありがとうございました。
佐藤さん
コメントをいただき、ありがとうございます。
>実際に実践して習慣化されていたのはすばらしいですね。
もちろん実は自分も同じことをやっていたということはあると思いますが、
それを体系化して仕組み化し、再現性をもたせられるかどうかはまた
別なのだと思います。
たくさん学ばせていただきました、ありがとうございます。