久米信行さんの「ブログ道」を読んだ。
本書は既にブログを始めている方、またはブログを始めようかと考えている方にかなりお勧めしたい一冊です。
本書に書かれているのはブログの「真価」であり、ただ日常をダラダラをつづるだけにとどまらず、自分の成長を後押し、同士と出会うきっかけにまでブログの効用を高めるための心構え・手法が書かれています。
ブログをテコにして、自分らしい生き方を模索し、時に楽しみ時に苦しむ様を、読者にさらしながら、自分で見つめながら成長していく。そんな新しい生き方こそが「ブログ道」の本質だと思います。
ダラダラと日常を書き連ねるだけの意味のないものにすることもできますが、使い方次第では自分を日々見つめなおすためのツールにも、自己実現を促すツールにも、そして、自分と価値観や理念の合う人たちと出会うためのツールにもなりえるのがブログです。
私もブログを通して、
●アウトプットの練習
●読んだ本を脳内に体系化
●自身の価値観、理念の発信
●価値観や理念、マインドの合致する人たちとの出逢い
●出逢いを通じての新しい気づき、発見
といったことを実現したいので、本書は非常に参考になりました。
以下、気になった箇所を紹介します。
● デザインよりもメッセージそのものの方が大事
もちろん私もメッセージそのものの方がデザインよりも重要だと思います。
が、デザインも重要だと思います。
「デザインとは外見の美しさではなく(それもあるが)、機能のことである」
もちろん見た目の美しさも大事ですが、それ以上に読む側にとって読みやすいレイアウトになっているかどうか、どこを見れば目的の情報が得られるかが明確であるか、というユーザーにとっての利便性がより大事だと思います。
●重要な箇所は分かりやすく色を変え、字を大きくする
●適度に改行、空白を入れて、読みやすくする
●直感でどこに何があるかがわかるような配置にする
といったことを工夫するのも、ブログの醍醐味だと思います。
私もCSSで四苦八苦しながら、地道に改良しています。
● 生涯かけて取り組む夢や理念を描く
ブログを読み進むうちに、その人が生涯かけて取り組む夢や理念が感じられないと、本当の元気が伝わってこないような気がします。
ただ「性格が明るい」「話題が面白い」「書いているのが成功者」というだけで、そのブログが人を元気にし、深く共感を与えるわけではないと著者は述べていますが、私もそのとおりだと思います。
本当に人を心のそこから元気にするには、そもそも発信者に心のそこから湧き出てくるような「強烈なメッセージ」がなければならないのではないでしょうか。
ただ単に本の内容を褒めたり、面白く書くのではなく、思わず読者が「自分もやってみよう!」と立ち上がりたくなるような、魅力的な未来を示せる記事を書きたいと、私も常々思っています。
● ブログは実名で
しかし、ブログ道を歩む方なら迷わず「名誉をかけて実名で舞台に上がる、語り続ける」ことをお勧めします。それはもちろん責任とリスクを伴いますが、だからこそ自分を見つめ直し、縁者からの叱咤激励を受けられる「新しい習慣」につながると確信しています。
(中略)
実名で発信する人は実名で発信する人を信頼します。
なるほど、ご意見ごもっともです。
でも私は今のところブログで実名を公開する予定はありません。
mixiではマインドの合致する、信頼できる人とだけマイミクシィ関係を結ばせていただいているので、そちらでは実名を公表していますが。
● プロフィールを充実させる
確かに、ブログの記事を読んで気になったら、まずは書いている人のプロフィールを見たいと思いますよね。
しかしそのプロフィールがいい加減な内容だと、がっくりしてしまいます。
私もプロフィールは気を使って書くようにしています。
信条などがうまく伝われば、共感してコンタクトしてくれる人がいるかもしれませんしね。
近々また少し中身を改善しようと思います。
● 個人名刺にブログアドレスを載せる
これは絶対にやろうと思ってます。
会社の名刺に個人のページ情報を載せるのは難しいかもしれませんが、会社の名刺を渡すときに同時に自分で作った個人名刺を渡すことなら出来るはず。
いい出逢いのきっかけを作るツールですから、これも自己投資だと思って、印象に残るような、個性の伝わる名刺を作りたいですね。
というわけで、基本的には無料であるにもかかわらず、使い方次第では莫大な恩威をもたらすのがブログです。
いい時代になったものですね。
ブログ道 | |
久米 信行
NTT出版 2005-12-23 おすすめ平均 |
2 Comments
この本、どこかでも紹介されてて気になってました。
久米さんの著作はいいらしいですね。僕も読んでみます☆
最近、平日にブログ更新がなかなかできてないので見つめなおすいいきっかけになればいいなぁ♪
マックさん
久米さんの本は以前に「考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術」も読みましたが、
私的にはこちらのほうが断然お勧めです。
すぐに取り入れられあるアイデアも多いですよ!