柳澤大輔さんの「この「社則」、効果あり。」を読んだ。
本書はマックさんのブログにて紹介されていた超面白い一冊です。
『面白法人カヤック』代表の柳澤さんが、他社やカヤックのユニークな社則を集めて紹介しています。
毎月1度、「○○ファッションデー」をもうける。
その日、社員は、○○に沿ったファッションをして
出社しなければならない。
これはどのような格好をするかを考えることで、クリエイティブな思考を養うことを狙ったものだそうです。
なるほど、確かに楽しみながら「いかに相手を楽しませるか」を考える、いい訓練になりそうです。
社員は月に一度、給料日前にサイコロを振らなければならない。
そして、基本給×「サイコロの出目」%が
その月の「サイコロ給」として支給される。
人が人を評価することに、正解なんてない。
給与なんて、サイコロで決めるくらいでちょうどよい、という思いがあるのだそうです。
もうここまでくると、価値観の合う合わないの問題になってきますね。
他にも、面白いものが満載です。
「【元気玉募集!】○○○について」「オラにアイデアを分けてくれ…」
アイデアに詰まったとき、社内に送信するのだそうです。
こんなのが送られてきたら楽しいでしょうね。
アイデアじゃなくてお金を分けてほしいときは、
「【現金玉募集!】オラにお金を分けてくれ…」
で応用できますね。
ちょうどゴクウもニートみたいですし。
BM11(ブッコミイレブン)
「ブッコミ」を使命とする11人の集団なのだそうです。
オーシャンズ11みたいで、かっこいいですね。
ちなみにBM11のHPがこちらにありました。
オーシャンズ11とは違って、カオスですね。
管理部→ギブ&ギ部
「お客様は社員」をあらわした部署名なのだそうです。
私はこういう面白い社則はOKだと思います。
こういうちょっとしたことで職場が明るくなり、仕事が楽しくなれば、本業のほうにもいい影響を与えそうです。
ただ、「面白い」「楽しい」というのは結構人によって基準が違うので、皆が満足する「突飛な」ルールを作るのはかなり難しいことだと思います。
なので、ルールを作ることそのものも、いいクリエイティブ思考の発想になりますね。
本書を読むだけでも、かなりインスピレーションを得ることができました。
最後に個人的にツボにはまったものを紹介します。
ひと月に5回以上の遅刻をした社員は、
その翌日、全身タイツで勤務しなくてはならない。
これはなかなか遅刻が直らない社員をなんとかしようと考えたルールだそうです。
全身タイツで勤務って、私なら絶対に嫌です。
絶対に遅刻なんてしないと誓うはずです。
しかしなんとその社員、5回目の遅刻を達成してしまいました。
施行日の朝は、出社したらすぐ全身タイツを着用し、いつもどおり席につきます。が、それに対して、誰も”ツッコミ”は入れません。笑いもしません。何ごとも起こっていないかのように、仕事の依頼をします
。
これはいい生殺しですね。
これぞシュール。
誰にも触れられない、痛々しい状況をつくりあげ、もう遅刻はやめようと思わせる作戦です。
あえて、お昼ご飯を外に買いに行かせたり。もちろん、渋谷の駅前を通らなければ行けないような、ちょっと遠方のお店をわざわざ指定します。
全身タイツで渋谷の駅前を通る、むごいですね。
死にたくなるほど恥ずかしいですよ。
二度と遅刻なんてしないと誓うこと、間違いなしですね。
しかし、彼の遅刻癖は、なおりませんでした。
もう直ることはないでしょう。
この「社則」、効果あり。 (祥伝社新書) | |
柳澤 大輔
祥伝社 2008-06-26 おすすめ平均 |
4 Comments
本の紹介ありがとうございます!
色んな人に読んでもらいたい本だったので、lemonedさんに紹介してもらえて光栄です☆
昨日、うちの会社で「おもしろい社則を作ろう」というテーマで会議をしました。
やっぱりここまでのインパクトを持つ社則は生まれませんでしたが、
皆で考えたことで会社を良くしようという空気が生まれてよかったなぁと思いました。
マックさん
早速実践してしまうところが、さすがマックさんですね!
私も見習わなければ。
いろいろと意見や価値観のぶつかり合いを経ながらも、
一緒に会社を良くしよう、仕事を楽しくしようという気持ちを
全員が共有できたことと思います。
私もがんばらねば!
おぉ~カオスな本ですね!
ちょっとそそられてしまいます。
タイツやサイコロ給はある種惨いかも(笑)
hiroさん
職場が明るくなりそうなアイデアが一杯で、
読むだけでもインスパイアされてしまいますよ!
全体的に面白いのですが、
特にタイツのところは読みながら爆笑してました(笑)