ワークライフ“アンバランス”の仕事力 | |
田島 弓子
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-11-19 おすすめ平均 |
田島弓子さんの「ワークライフ“アンバランス”の仕事力」を読みました。
最近は仕事と私生活のバランスを取る、ワークライフバランスという言葉が大きく取り上げられていますが、本書はあえてそれとは逆の
アドレナリンが噴き出るくらい、本気で仕事にハマることで、仕事を、面白くやりがいのあるものにすること。
である、ワークライフ”アンバランス”な仕事術を薦めた一冊です。
なぜワークライフアンバランスなのか。
本書では、
●人生には偏ってでも、ひとつのことに、とことんのめりこむ時期があっていい
●20代から30代前半くらいまでは、人生=仕事な時期があってもいい
●得られるものもアンバランスに大きい
●経験と実績に裏付けられた「本物の仕事力」が身につく
●苦労や失敗をくぐり続けることで「しぶとさ、粘り強さ」が得られる
●経験や実績を積み上げながら、ぶれない「キャリアの軸」がつくられる
と書かれています。
昨日読んだ勝間和代さんの「起きていることはすべて正しい」にもありましたが、将来的には自分の強みや特性を最大限に発揮するために仕事を選ぶ、もしくは仕事を調整するといった「わがままを通す仕事術」を実践したいと思っている私ですが、そのわがままが許されるくらいの“決定力”が身につくまでは、“サボる”ことは許されません。
そこでまず”決定力”を身につけようと思ったならば、ワークライフバランスといいつつ仕事は定時に終えて、あとはプライベートを充実させるという働き方をしている場合ではないと思うのです。
つまり、ワークライフ・バランスとは、社会で定義されるものでもなく、人から与えられるものでもなく、自分自身で見つけるもの。
(中略)
周りの目から見れば「アンバランス」に見えたとしても、自分にとってそれが調和のとれた状態であれば、それが自分の「ベストバランス」。
自分の目的や目標を考えれば、最初は仕事に夢中になるくらいで私にはちょうどいいバランスではないかと思いました。
かといって、無闇に長時間労働していても”決定力”はなかなか身につかないと思います。
極端な話、残業は一切しなくても、その分あいた時間を自己投資につぎ込み、それが全て仕事に活かされるのであれば、十分ワークライフアンバランスだと思います。
仕事に夢中になりつつも、頭はクールに働かせて、読書・セミナーといったインプットの時間を設けたり、人と会う時間を意識的に増やしたりと、戦略的に自分を成長させるために仕事や私生活をマネジメントしようと思います。
ちなみに今私は
●朝5時におきて本を一冊読む
●8時から出社
●20時に帰宅
●2時間ほど英語やブログでのアウトプットなどの勉強、筋トレ
●11時には寝る
という生活をイメージしていますが、ほとんど仕事と自己投資で一日が終わりそうです。
ただ、自分の目的や目標を考えたら、これくらいは無理なくできそうな気がします。
やはりまずは、自分がこの先どうなりたいか、何を成し遂げたいのか、どう生きていきたいのか、という方向性が前提にあって、それに基づいてワークライフバランスというのは決まるものだと思います。
近視眼的で消極的なワークライフバランスに陥らないために、本書はお勧めの一冊です。
以下、私用メモ
● アンバランスな三つのルール
1.学ぶべきことはすべて現場から学ぶ
2.まずは目の前の仕事を完璧にこなす
・与えられた仕事に対して、目的や目標、意義を自分なりに考えて取り組む
・自分の特性をどうやって生かせるか考える
3.仕事はハマってやる
1.自分が納得していること
2.アドレナリンが噴出しているような興奮状態であること
3.体は熱くのめりこんでいるが頭はクールであること
● キツイ仕事は断らない
・伸びるチャンスだと、ありがたく受け止める
・自分に足りないものを補うプランをあらかじめ立てておく
・やっている間は、目的と目標を見失わない
・命まではとられない
ワークライフ“アンバランス”の仕事力 | |
田島 弓子
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-11-19 おすすめ平均 |