問題は「数字センス」で8割解決する | |
望月 実
技術評論社 2008-07-09 おすすめ平均 |
望月実さんの『問題は「数字センス」で8割解決する』を読みました。
本書では冒頭でまず数字を「知識としての数字」と「道具としての数字」の2つに分けています。
「知識としての数字」とはマーケティングの数字、会計の数字、ファイナンスの数字といったものがあるのですが、こういった「知識としての数字」を使いこなすためには、まずは以下のような「道具としての数字」、つまり基礎となる数字の使い方を学ぶ必要があるのだそうです。
道具としての数字
●1つの数字から多くの情報を引き出す方法
●大きな数字に惑わされないコツ
●多くの数字から目的の数字を見つけ出す方法
●目標を達成するための数字の使い方
●イメージを現実にするスケジューリング
●プレゼンで数字を使うコツ
●営業での効果的な数字の使い方
●「ウリになる数字」の作り方
●メッセージの伝わるグラフの作り方
どれもかなり面白かったのですが、個人的には「目標を達成するための数字の使い方」が特に良いと思いました。
例えば「5年後までに年収○○○○万」といった目標があるとします。
しかしこのままでは具体的に何をやればいいのか、イメージしづらいですよね。
そこで本書ではこの目標をいくつかの要素に分解して、それぞれに数値目標を定めています。
例えば営業であれば「訪問回数」「成約率」「紹介率」「一件あたりの売上高」などといった要素に分解し、それぞれに「1日○回」「○○%」「○○%」「○○○○万」という具合に目標を数値化するのです。
こうしておけばこれらを実際と比較してみることで、何処が要改善なのか一目瞭然で分かりますし、そこから具体的にどのように改善するのかを考えていくことができます。
このように数値で目標を測定可能にしておけば、漠然と目標を追っているよりも着実に一歩一歩、実現に向けて突き進むことができそうですね。
目的や目標を設定して、ビジョンを描くときには、この「ゴールまでのプロセスを数値化し、現実と対比させながら戦略を修正していく」というのを取り入れようと思いました。
以下、私用メモ
●数字にはフローとストックの2種類があり、フローとストックの数字を比較して、総合的な影響を判断しなければならない
●売れる数字の作り方
No.1になれる数字を見つける
ブランド力のある数字と置き換える
大きな数字を分割する
大きな数字を作る
問題は「数字センス」で8割解決する | |
望月 実
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