1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書 | |
山崎拓巳
サンクチュアリ出版 2010-08-23 おすすめ平均 |
山崎拓巳さんの『1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書』を読みました。仕事を頼まれる頻度が増えてくると、それを整理するのがかなり大変になります。「河村君、インターンシップの営業担当にしておいたから」「河村君、顧客満足度プロジェクトのリーダーをやってもらうから」「河村君、見積もり作っておいて」「河村君、企画書を作っておいて」とあっちこっちから口頭・電話・メールで頼まれごとをされると、頭の中がみるみるうちにごちゃっとしてきます。
「とりあえず何から片付けよう・・・?」「あ、あれどうなってるんだっけ・・・?」「そういえばこの前こんなこと言われたな・・・」「しまった、あれやってなかった・・・」等など、急に心配事が増えて、忙しく感じてしまいます。
そうなると目の前のやるべきこと、やりたいことに集中することができず、効率が落ちてしまいますね。今回の本でとりあげられている1日10分の「ひとり会議」は、私が今抱えている悩みにかなり効きそうなので、以下のポイントを中心に取り入れてみようと思います。
1.ひとり会議を予定にいれる
朝の10分間でじっくりと今日やるべきことを整理するだけで、心理的な負担は大分変わるようです。
1.今直面している問題をすべて書き出す
2.それぞれ「どうなればいいか?」という質問のカタチに変える
3.それぞれ「どうすればそうなるか?」という質問のカタチに変える
4.それぞれの答えを「○○する」というTo Doのカタチにして、スケジュール帳に書き込む
これを書き出すだけでも、やるべきことを漠然と多く感じている状態よりも悩むべきことが明確になり、余計な心配事が減ることで目の前の仕事にも集中しやすくなります。
2.ひとりになれる場所を探す
ひとり会議をしているときに「あれ、どうなってる?」「これも頼むよ」と周りから声をかけられてしまうと、ひとり会議がはかどりません。思考を止められる頻度が高いほど、効率は悪くなります。ひとり会議をしようと思ったら、出社前の朝の時間や、誰にも邪魔されないひとりになれる場所を探してやるのがよいでしょう。
3.質問を変える
突然解決策をひらめくことがあるように、脳というのは無意識のうちに質問に対する答えを探し続ける性質があるようです。これを上手く利用すれば、悩み事も効率よく整理することが出来ます。例えば企画書を書くように頼まれているとして、現在の自分の知識では書けないと感じているとします。
そんなときに「企画書を書けない、どうしよう・・・」と悩んでいるだけでは、脳の性質を有効活用できていないのです。そういうときは、「どうすれば足りない知識を保管できるだろうか?」「知識がなくても企画書を作る方法は何だろうか?」と、脳に対して「良い質問」をしてあげれば、脳はその答えを探し始めるのです。
4.「5分あったらやることリスト」をつくる
なかなかまとまった時間は取れないことが多いので、隙間時間は有効活用したいものです。しかし、5分の隙間が生まれたときに「何をするべきだろうか?」と考えているようでは、それだけで5分が過ぎてしまいます。なので、あらかじめ「5分あったらやることリスト」を作ってしまえばいいんですね。
「見積もりを作る」
「テレアポする」
「メールの返信を書く」
「資料を読み込む」
など、常にアップデートしたものを携帯しようと思いました。
5.人の手を借りる
仕事もそうですし、他の事もそうですが、うまくいっていない人の多くは、いつも自分ひとりでなんとかしようとするのだそうです。周囲を見渡してみても、行き詰っている状態からなかなか抜け出せない人は、周囲に助けを求めずに、問題をひとり抱え込んでいる人が多いと実感しています。一方で、うまくいくひとは自分だけでは解決できないときに、上手に人の手を借りる習慣があるのだそうです。いきづまったときは、「じゃあ、誰に手伝ってもらえば解決できるだろうか?」と質問することで、次のアクションを明確にするのがいいでしょう。
本書はサンクチュアリ出版様からいただきました、ありがとうございました。
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山崎拓巳
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