最強リーダーシップの法則 正確に原因を知れば、組織は強くなる | |
ブルース・ボダケン ロバート・フリッツ ピーター・センゲ
徳間書店 2010-07-21 |
ブルース・ボダケン&ロバート・フリッツの『最強リーダーシップの法則 正確に原因を知れば、組織は強くなる』を読みました。本書は組織において真実を突き止めることがいかに重要かを述べた一冊です。組織において皆が真実から目を背けるようになると、どうなるでしょうか?
1.自分達の置かれた状況を正しく理解することができない
2.間違いを正せない
3.失敗から学べない
4.業務を改善できない
5.あてずっぽうで意思決定をしなくてはならない
いくら会議を開いても、そこにいる参加者が真実から目を背けていたら、問題の本質的原因にはたどり着けません。真実を認めなければ、間違いを正すことが出来ません。真実を突き止めようという姿勢がなければ、どんな施策も焼け石に水となります。
「上司には逆らわない」とか、「自分のミスは認めない」といった慣行が根付いてしまうと、事実をねじ曲げるくせが身についてしまいます。しかし我々が成長する上では、嫌な思いを避けることよりも、真実や現実のほうが重要なのです。
特に日本は協調性を重んじるので、相手を傷つけ怒らせないようにしよう、もしくは場の空気を壊さないようにしようという圧力が働き、それが真実を覆い隠してしまいがちです。そんな中で一人、率直な話をするものが現れると、最初はいぶかしく思われてしまうかもしれません。が、それでも正直であり続ければ、やがては常に真実を語る人物として信頼され、言葉が重みを持つようになることだってあります。
最後に信頼され、周囲がついていきたいと思うのは、「自分が正しいと思ったことを出来る人」なのです。
真実を受け止め、率直でありたいと思わせてくれる、久々のヒット作でした。
最強リーダーシップの法則 正確に原因を知れば、組織は強くなる | |
ブルース・ボダケン ロバート・フリッツ ピーター・センゲ
徳間書店 2010-07-21 |