ぼんやりの時間 (岩波新書) | |
辰濃 和男
岩波書店 2010-03-20 おすすめ平均 |
辰濃和男さんの『ぼんやりの時間』を読みました。長時間労働と労働者の心の病の問題は、しばしば関係付けられて語られることがあります。確かにたくさん働くことによって暮らしの水準は向上したのかもしれませんが、同様に内面も豊かになったのかというと疑わしいものがあります。
私たちはもっと積極的にぼんやりする時間をつくり、自分の内面に向き合うことが必要だと思うのですが、とはいえ仕事の効率を考えるとなかなかそうもいってられません。仕事の効率と、ぼんやりと怠けることを両立するにはどうすればいいのか?少し考えてみました。
1.好きなことを仕事にする
ぼーっとしている間は利益は生まれませんが、ルーチン作業ばかりしていると仕事の質が上がりません。好きなことを仕事にしてしまうか、今やっている仕事を好きになってしまえば、ぼーっとしている時間でも自然と仕事のことを考えてしまいます。ぼーっとしている間にも仕事に関するいいアイデアが生まれるならば、仕事の効率も上がることになります。
2.勉強と両立する
私にとっては読書をしている時間が、ぼんやりと自分と向き合い、物思いにふける時間となっています。会社では、仕事の効率を上げるため、早く成長するために本を毎日読むのだと宣言しています。こうしておけば早めに帰宅しても家で勉強しているのだと周囲が判断してくれるので、サボっているという印象は与えません。仕事と直接関係のない本も読みますが、そういう本が逆にいいヒントになることもあり、決して意味がないわけではありません。
ぼんやりの時間 (岩波新書) | |
辰濃 和男
岩波書店 2010-03-20 おすすめ平均 |