億万長者 富の法則 | |
ロジャー・ハミルトン 宇敷 珠美
中経出版 2009-04-08 おすすめ平均 |
ロジャー・ハミルトンの『億万長者 富の法則』を読みました。先日読んだこれに続く、マネー本です。いけ好かないタイトルですが、意外に良書でした。
お金を稼ぎたいと思うと、残業をしようとか、副業をしようとか、アフィリエイトをしようとか、いろいろアイデアは出てきます。しかし、いくら労働時間を増やしてお金を稼いでも、決して楽にはなれませんし、豊かになれません。本書で紹介するのは「お金を稼ぐ方法」ではなく、「富を築く」方法です。
富の定義
「富とは、持っているお金の額のことではない。富とは、お金をすべて失ったときに残っているもののことである。
富を生み出す人は、目先のお金を稼ぐよりも、富の土台作りに力を入れています。つまり、世の中の評判、頼りになるネットワーク、知識、リソース、実績といったものです。まずはこれら価値の土台を築き、それを継続的にキャッシュ化しているのです。そして、富を継続的にキャッシュ化する人は、以下の6つのステップを繰り返しているそうです。
1.富の土台を築く
富の土台となるのは「場所」、「理解」、「人間関係」、「知識」です。土台を築く分野を決め、自分の得意なプロファイルを知り、その上でネットワーク作りや知識を貯えることで、チャンスを引き寄せ始めます。
2.富を生み出す時間を最大限にする
たいていの人は自分の時間の10%以下しか富を生み出す時間にあてていないそうです。この時間を増やせば増やすほど、引き寄せるチャンスは増加します。そのためには自分が価値やレバレッジを生み出せる分野に専念できるよう、他の部分を埋めてくれるチームをつくることです。
3.「価値」を生み出す
お金は常に、価値の評価に差があるところで流れ、価値を高く評価した人から低く評価した人へと流れます。これはいわば川の傾斜にあたり、これが大きければ大きいほどお金の流れも速くなります。
4.「価値」の所有権を確保する
所有権を制限しすぎると、自分の持つ価値に誰もレバレッジ(次項で紹介)をかけなくなります。逆に所有権をオープンにしすぎても、価値を明け渡すことになります。性急にレバレッジをかけようとせず、まずはじっくりと自分の価値を築き、所有権を確保するのです。
5.「価値」に「レバレッジ」をかける
価値が川の傾斜であれば、レバレッジは川幅です。つまりレバレッジが大きいほど、お金の流れる量が増えるのです。ビル・ゲイツがMicrosoftのOSを他社のPCで動かせるようにしたことで自社製品が普及する仕組みをつくったように、自分の持つ価値に他者の持つ価値を組み合わせることで、価値を生み出す結果は断然大きくなります。
6.キャッシュフローを確保する
価値を築き、レバレッジをかければ、大きなフロー(例えるなら川の流れ)を確保できます。お金の流れを確保し、好況時にも不況時にも川が流れ続けるようにすれば、継続的にお金を引き出せるようになります。
ちなみに本書に掲載されているURLから、自分のプロファイルを知るテストが受けられます。私の結果は以下の通りでした。
あなたは、長期的計画を立てて着実にそれを実行するというよりも、一瞬一瞬を楽しみたいタイプ。刺激的なこと、注目を浴びること、展開の速い人生に惹かれます。それを満たすためには、刹那的とも言える行動をとることが間々あります。あなたの価値は「創造」することにあり、その価値を「拡大」することによってレバレッジをかけるとよいでしょう。
あなたは、論理的かつチャレンジを好みます。目標があると燃えるタイプで、何が何でも達成しようと頑張ります。あなたの価値は「創造」することにあり、その価値を「単純化して増やしていく」ことによってレバレッジをかけるとよいでしょう。あなたは、8つのプロファイルでいうと「クリエイター」「スター」「サポーター」「ロード」「メカニック」である可能性があります。
テストはこちらから受けられるので、興味があればどうぞ。
億万長者 富の法則 | |
ロジャー・ハミルトン 宇敷 珠美
中経出版 2009-04-08 おすすめ平均 |
3 Comments
富、お金については、つい感情的に考えてしまいがちですが、じっくり考えておく必要がある、大事なことですよね。
終わりにあるプロファイル、やってみます!
ぼってぃーさん
ぼってぃーさんとは今後いろんな形でつながれるといいですね~。
その日に向けて、チャント勉強しておかないと!
【日記】ウェルス・ダイナミクス
TAKUさんのブログ記事に自己診断テストって言うんですかね。
自分のプロファイルを知ることができるサイトが紹介されていました。
【富を築