どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書) | |
小宮 一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-11-19 |
時間管理というと、いかにルーティンワークを効率的にさばくか、スキマ時間を有効活用するか、スケジュールを上手に立てるかということを考えがちです。しかし仕事をする上で本来重要なのは、いかに早くこなすかということではなく、いかに質の高いアウトプットをたくさん生み出せるかという「結果」のはずです。どれだけ時間をかけようが、楽をしようが、結局は価値あるアウトプットを出せるかどうかがすべてなのです。今日は小宮一慶氏の『どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座』から、「短い時間で高いアウトプットを生み出す5つのポイントを取り上げます。
1.自由度とやる気の高い時間を増やす
仕事は、どれだけの長さ働くかではなくて、限られた時間の中で、どれだけ、いいアウトプットを出せるか、です。
限られた時間の中でいいアウトプットを出すには、まずは自分にとっていいアウトプットが出せる状態を作りましょう。自分にとっていいアウトプットが出しやすい状態とはズバリ、自由度とやる気の高い状態です。やる気のない状態で仕事をしていても能率が上がらず、成果もなかなか出てきません。たいていの場合は自由度の高い仕事をしているときが最もやる気のでやすい時間なのですが、かといって若いうちはそれほど自由度の高い仕事を任されるわけではありません。まずは「やる気」のある時間を意識的に増やすようにしましょう。そして自由度の低い時間をやる気を持ってやっていくうちに評価が上がり、だんだんと自由度の高い仕事ができるようになります。
2.良質なインプットをする
良質なアウトプットをたくさん出すためには、まずは多くの良質なインプットが必要です。新聞、読書などを通して、自分の仕事にとって短期的長期的に必要となりそうなことは、コンスタントにインプットし、情報をアップデートするようにしましょう。
3.調子のいい時間帯にインプットする
限られた時間でよいインプットをするために、自分にとって調子のいい時間帯はいつなのかを把握しましょう。疲れたときに難しい本を読んでも、表面的に読むだけで、結局活かすことができあせん。例えば早朝の頭がすっきりしていて、誰にも邪魔されない時間等を確保して、その時間に集中して重要なインプットをする習慣をつけましょう。
4.よい仲間を持とう
新聞や読書と同様、人からの情報収集もかかせないインプットです。よく勉強しているマインドの高い友達を持つことができれば、質の高い情報をシェアすることで、多いに時間の節約になります。そのためにもまずは自分自身のアウトプット力を高めましょう。とはいえ自分がよいアウトプットを出せる人でなければ、相手からもよいインプットを得ることはできません。まずは自分自身のアウトプットを高めるようにしましょう。
5.ブログを書く
アウトプットは主に書くことと話すことに分けることができますが、若いうちは必ずしも書く機会や話す機会が多いわけではありません。いずれ必要になるわけですから、今のうちに練習しておきましょう。例えばブログを書くことを習慣づければ、それは書くことの練習になりますし、物事を体系立てて論理的に考える訓練にもなります。論理的にかける人は、同時に論理的にはなせるものです。まずは書く練習を生活の中に取り入れるようにしましょう。
仕事の効率化というと仕事を単に早くこなすことのように錯覚してしまいがちですが、本書はそんな考えに喝を入れてくれる一冊です。今まで読んだ時間管理術の本では最も本質的だと思いますので、是非読んでみてください。
どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書) | |
小宮 一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-11-19 |