最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ) | |
荘司 雅彦
講談社 2007-06-26 |
本書は東大文Ⅰ、司法試験、女子御三家私立中のすべてを2年以内で合格したという著者の勉強メソッドを紹介した一冊。私も2年前に、3ヶ月の勉強で初受験のTOEICで945点をとることができました。その時に使った方法とかなりかぶる点もあるのですが、資格試験や受験など、期限を決めてそれまでに結果を出したい人にはオススメできる内容です。
以下、内容を一分紹介します。
1.全体像をつかむ
まずは全体像をつかみましょう。いきなり教科書の1ページ目から読み始めていると、大抵の場合失敗します。そういうやり方では学習の効率が悪いし、計画も立てられないからです。全体像をつかめば、今自分が学んでいるところが全体の中でどういう位置づけにあるのかがわかるため、吸収力・理解力に大きな差が出ます。また、何をいつまでに学ぶ必要があるかを大まかに把握できるため、やることとやらないことの棚卸をしたり、1日単位や1週間単位でのスケジュールを作ったりすることができます。特に社会人になると自由時間が限られるため、事前にどれだけ効率的な計画を立てられるかが重要です。まずは入門書を読んだり、合格体験記を読んだりして、全体像をつかみましょう。
2.耳を活用する
ポータブル・プレイヤーに暗記事項やQAを録音しておき、移動中の時間も勉強時間にしてしまいましょう。上述のとおり、社会人になるとまとまった自由時間を取ることが難しいことも多いので、こういうちょっとしたスキマ時間をどう活用するかも大切です。私がTOEICの勉強をしていた頃は、単語帳に付属のCDや、『7つの習慣』の英語版音声CDを移動中に聞いていました。
7 Habits of Highly Effective People (3CD) | |
Stephen R. Covey
Covey 2001-10-01 |
3.期限を決める
何かを勉強しようとするときには、「決まった日に行われる試験を受験しなければならない状況」に自分を置いてしまうのが、最も手っ取り早い方法です。
これはそのとおりだと思います。いつでも先延ばしできる状況を受け入れてる時点で、サボることを自分に許してしまっているのです。「期限を決めましょう」「計画を立てましょう」というと、そんなに計画通りにいくことなんてめったにないんだからやりたくないという人が大勢います。そういう人はその場の気分ややる気で勉強しようとするのでうが、私が見た限りそれで最後までやり遂げた人を見たことはありません。本気でやるなら、「3ヶ月後」「1年後」「3年後」という具合に、きちんと期限を決めましょう。
4.スケジュール管理表を作る
上述のとおり、その時の気分ややる気で勉強する人は、継続できません。たとえ気分がのらなくてもきちんと一日のタスクをこなせるようになるには、一日単位でのスケジュールを最初に立ててしまうのがベストです。私はTOEICの学習成果を建てる際に、Excelシートで何をいつまでにやるのか全てチャートで書きこみ、やり終えた日は黄色く塗りつぶすということをやりました。おかげで気分がのらなかったり予定が入ってしまったりする日でも、そういう日なりにどう勉強時間を確保するかを考えながら、結果的に最後までやり抜くことができました。
5.30分早起きする
夜遅く勉強しても、頭が働かないため、効率が非常に悪くなります。私の感覚だと、朝の30分の勉強は、夜の3時間にも匹敵します。帰宅後に無理に2時間、3時間と睡眠時間を削って勉強するよりは、朝30分早起きして勉強しましょう。30分程度ならコンディションにもそれほど影響はでないでしょうし、なにより頭がすっきりしている時間に勉強したほうが短い時間ですみます。その分、夜はしっかり睡眠を取れるので、断然効率的ですね。
6.他人に教える
自分の理解度をチェックする一番簡単な方法は、他人に教えてみることです。そうしてみることで初めて自分の理解度不足がわかります。最近主催している法人営業勉強会でも、事前にシェアしたい内容でプレゼン資料を作り、発表するということをしていますが、「こういう場合はどうなんだ?」「これをやるにはこういう知識も必要だよね」と意見をもらうことで、よいフィードバックになっています。インプットからアウトプットまでが勉強です。勉強仲間を作って、お互いに教えあう場をつくりましょう。
最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ) | |
荘司 雅彦
講談社 2007-06-26 |