こう考えれば、うまくいく。 | |
日垣 隆
文藝春秋 2010-12-16 |
最近読んだ日垣隆さんの『こう考えれば、うまくいく。』に面白い記述があったのでご紹介します。
たくさん良質のアウトプットをする人は、必ずそれに比例した量のインプットをしている。文筆業界や経営者業界に限っても、本代(書物は先達の知と体験と発想の宝庫である)をケチッているにもかかわらず、多くのアウトプットを続けている人は見あたらない。
よく業績の良い人を見て「あいつは元々向いていたんだ」とか、「真似できない才能だから」みたいな理由をつけて、自分ができないことへの言い訳をする人がいます。しかし、高いアウトプットを生み出している人は必ずどこかでインプットをしているものです。そういうところを見ようとせずに、自分ができないことを正当化している人は、いつまでたってもできないままでしょう。
どんな人でも、個人の知恵には限界があります。たとえ天才的でも、書籍を通して「たくさんの頭脳の集積」を利用している人と勝負して、勝てるはずがないのです。にもかかわらず、日本では本や雑誌にかけるお金が1か月に5000円未満の人が9割なのだそうです。『レバレッジ・リーディング』の著者である本田直之さんは1か月で7〜8万、年間でちょうど100万くらいだそうです。勝間和代さんはもっとすごく、1か月で10万〜15万も使うようです。本書の著者である日垣さんは、なんと年間で568万円も使っています。
とはいえ、それは今の年収での話であって、日垣さんもサラリーマン時代には書籍代は年間60万円程度だったとのことです。私は今、年間30万くらいなので、もう少し読んだほうがよさそうです。皆さんはいかがですか?
こう考えれば、うまくいく。 | |
日垣 隆
文藝春秋 2010-12-16 |
5 Comments
私の上司の事業部長も月間5万円ほどの支出があると聞いたことがありますが、私は年間でほぼ0円です。書籍を買わない理由は2つあります。
1.天邪鬼の発想で、基本的には図書館から借りるようにしている為
2.インプットした書籍は、アウトプットとしてマインドマップに纏めるので、フィードバックする際は、マインドマップで確認する為
1.は新書の場合、手に届くまで2~3ヶ月掛かることもざらにありますが、その場合は、土日を利用して、家の前にある丸善へ立ち読みをしに行きます(笑)
前述の上司からは「お前はそんな半端な気持ちだからいかんのだ!」などと指摘されますが、当の本人はどこ吹く風…といったところです(笑)
人生というギャンブルで負けない考え方 – 書評 – こう考えれば、うまくいく。
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最近特に「本で書けないことをネット上で」ではなく「ネットでは書けないことを本に」という流れが加速している気がします。
(以前からそうだったのかもしれませんが…)
ネットと本。ネットが本を駆逐する、というよりは、ネットのおかげで本の重要性が増した、みたいな。
本代。僕は古本を買うことで低く抑えようとしていますが、古本屋で本を探しているときふと
「新品で買えば、この時間が浮くんだよなぁ」なんて思っちゃいます。これはお金で時間を買える典型例ですね。
……まあ、古本屋巡りも意表を突く発見があって面白いのですが。と見栄を張ってみたり。
>おっぺけさん
私は全く図書館を使わず、全部新品で買っていますね~。
なので、結構財布を圧迫することもあります(笑)
>ぼってぃーさん
確かに、まとまった情報を学ぶには本のほうが優れていますよね。
私の場合新品の本ではないとなんだかモチベーションがわかないので、
出版業界には貢献できているのではないでしょうか(笑)