黒魔術の手帖 (文春文庫) | |
渋沢 龍彦
文藝春秋 2004-02 |
前回読んだ『魔導書(グリモワール) ソロモン王の鍵―護符魔術と72人の悪魔召喚術』に比べて、本書はより”黒魔術っぽい”一冊でした。実際に悪魔を召喚したという驚きの逸話も多数紹介されていますし、契約の内容も奇妙なものから恐ろしい物まで取り揃えられています。今回私はその中から、驚くべき発見をしました。
以下の引用を御覧ください。
悪魔に憑かれる状態と性的錯乱とのあいだには、なにか本質的な共通点があることも事実のようである。(中略)「悪魔に憑かれた患者の性的混乱を心理学的に分析してみると、きわめて多くの場合、欲望の衰弱あるいは倒錯があらわれている。なかでも怖るべきは、同性愛の傾向である」
なんと、黒魔術によって悪魔に憑かれた人は、同性愛に目覚める傾向があるというのです。実際にアッシリア最後の王サルダナパロスが女性の衣服を着、白鉛を顔にぬり、娼婦の用いる化粧品を全身に塗布していたとか、十字軍の騎士たちが遠征中に仲間同士で欲望を満足させていたとか、奇妙なエピソードが本書にも掲載されています。
ここで思い出していただきたいのが、前回読んだ『魔導書(グリモワール) ソロモン王の鍵―護符魔術と72人の悪魔召喚術』にて、「黒魔術とは潜在意識にアクセスし、意識を変容させることで現実世界を変えようという試みである」という趣旨のことが書かれていたということです。私の周りにもビジネス書が大好きで、潜在意識の力を借りるフォトリーディングの使い手で(最近は後頭部で読むとも言っていましたが)、自分のことをゲイと名乗る人がいますが、まさかそういうことだったとは知りませんでした。
4 Comments
おお、なんと……!
なんて危険なネタをブログの記事に……!!
「ビジネス書が大好きで、潜在意識の力を借りるフォトリーディングの使い手で、自分のことをゲイと名乗る人」
・・へ、へぇ・・。
・・そ、そんな人がいるんですね~。
うん、でも、ボクはそういう人好きだなぁ。
だ・・、誰か知らないけど、きっといい人だと思うよ。
あ、そうそう、風のウワサで聞いたんですけど、その人ドMらしいです。
追い込んであげると「ひぃゃぁう!」と歓喜の声をあげるそうですよ。(・・アホ。)
>ぼってぃーさん
同性愛に目覚めたければ是非本書を読んで黒魔術を習得してくださいね
>とっしーさん
自己申告お疲れ様です(笑)
「ひぃゃぁう!」って、今度聞かせてもらいますね。
ぼってぃーさんも同じような声をあげるんでしょうか?
楽しみです。