人生は観覧車のように―コミュニケーションクリエイターの生き方123 | |
今尾 昌子
太陽出版 2011-08 |
あまり得るモノのない一冊だった。おそらく私は本書の対象者ではなかったのだろう。
著者のプロフィールには、「人と人、人と社会を結ぶコミュニケーションの本質にこだわり、真に幸せな社会づくりを実践」とあり、コミュニケーションクリエイターという肩書きを見ても“コミュニケーション”という言葉に強いこだわりを持っている。なので、「コミュニケーションの本質って何だ?」「今の世の中のどんな問題がコミュニケーションで解決されるんだ?」と期待して読んだが、答えは得られなかった。
誰を対象に書いているのか、何をメッセージとしているのかが、最後までピンと来ないのは、短編のエッセイをまとめた構成をとっているからかもしれない。もう少しコンセプトをはっきりさせたほうが、読む側も深く考察出来るのではないかと思う。